「ゲームはいけない」と親は言う。
かく言う私も、この数年夢中になってゲームをやった記憶がない。
最近ゲームに夢中なのは、もっぱら3歳になる息子だ。
「ゲームはいけない」と言うべきかどうか、いま迷っている。

息子は、既に携帯の幼児用アプリを使いこなす。
そしてその遊びを日常・未来と結びつける行為を始めている。
たとえば『電車が動く!走るお絵かき』という
描いた線の通りに線路が作られ電車が走るアプリでの遊びが
日常で登場する『地図』への興味を引きだし、
街中に掲示された地図を見つけては目的地を目指し、道を指でなぞるようになった。
さらに、テレビでスペースシャトルをみたときに「宇宙に行きたい!」ではなく、
「宇宙はどこ?僕が行くには何に乗るの?」と、“目的に対する手段”を考えるようになった。

きっかけは、ゲーム。恐るべし、スマホアプリ。
スマホアプリのその先に、あるものについて考える。

自分の考えや感覚をあてはめてしまうことは簡単だけれど…
妻のスマホを使いこなす息子を横目に、
このまま5年10年と年を重ねた息子とうまく向き合えるのだろうかと
少し不安になってしまった夜でした。