妻の仕事の都合で、Uがお休みだったお盆の期間に
実質4日ほどですが息子も連れてフィリピンへ行ってきました。
外務省ホームページにもありますが、
勢いのあるシンガポールや観光地として定着したタイに比べると
フィリピンは「渡航注意」のやや治安のわるい国です。
現場レベルでどれほど教育の機会が失われているのか、
2日ほどかけてリサーチすることが妻の主な仕事内容でした。
カタコトの英語しか話せない私は主に息子のだっこ担当に徹し
達者に話せる妻がガイドし旅を進めていくものの、
たとえば町一番のショッピングモールからわずか200メートルのところにスラム街があり
裏道を含めて歩きまわるとそこには危険と隣り合わせで緊張で張り裂けそうな、
およそバカンスとは無縁の時間が流れていました。
フィリピンの人たちは、とても勉強熱心です。
モールの女性警備員は、暇をみていくつかの外国語を覚えようとメモを見返していましたし
タクシーの運転手も「学ぶ機会なくきたから、タクシー代金を安くするから英語→日本語(ローマ字で)
へ変換できるメモを書いて欲しい」と強く言ってきます。
しかし私以上に、息子が強く衝撃を受けていたのは、ストリートチルドレンの子どもたちのようでした。
夜。渋滞した道路に並ぶ信号待ちしたタクシーの窓を叩き、金をくれとせがむ。
開けて対応しないことがわかると、タクシーを蹴りあげて去る10歳にも満たない子どもたち。
あるものは、目の見えない祖父を引き連れて、金を出せと要求する。
「ピリピンのお友だちは、なんでタクシーをドンッするの?」
目の前の4歳の息子の質問に対してうまく答えられない自分が不甲斐なく、
言ってもわからないと思いながらも「自分が機会に恵まれていること」
「這い上がる機会を与えられようとしていること」「学ぶ意味や意義」について話しました。
まだ4歳。フィリピンを「ピリピン」としか発音できない息子。
2人の子どもが窓ガラス越しに見つめあう光景をいまも忘れることができません。
明日からの夏期講習が再びはじまります。
「学ぶ機会に立ちあえる」者として、受験はもちろんUでの授業に一層力が入ってしまいます。
いま私の中にあるこの思いも伝えながら、一層充実した後半にしていきます!!